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【書評】山尾悠子『夢の棲む町/遠近法』 [書評]

独特な幻想性あふれる物語です。

SFマガジンで作品を発表してきたことから、山尾悠子はSFにカテゴライズされていますが、基本的には幻想文学です。
本書では4編の短編が収録されていますが、どれも絵のような作品です。
『夢の住む町』は不思議な街をバクが小噺をもとめて歩き回る話です。吉田篤弘『ブランケット・ブルームの星型乗車券』をふっと思い出しました。
『遠近法』は小説の草稿という設定で、腸詰宇宙というナゾの宇宙についての解説が続きます。
『傳説』『繭』は短くて、スケッチのような感じです。
4編を通じてですが、「死」とか「滅亡」といったイメージなのかなと思いました。

独特な幻想性を堪能したいひとのために!
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