【書評】半村良『石の血脈』 [書評]
昭和のハードボイルドを感じるSF小説です。
発表年は1971年ですから昭和46年になります。
主人公は建築事務所に勤めるサラリーマンですが、高名な建築家が不審な死を遂げたことで、事態が動き出します。
建築家は出向させられ、そこで元恋人と出会い、奇病に感染させられます。
この奇病というのが石になる病気で、生きたまま石になることで、何千年後に復活することができます。
建築家に示された使命というのが、石になった人間を保存するための施設だった。
そして、患者が次々と石となり、元人間を施設に収容する日がくるのだが……
というのが大まかなストーリーです。
作者のイマジネーションが次から次へと飛び回ります。
美男美女による享楽の宴やら、次々と発生する殺人、さらには吸血鬼伝説や狼男やら、サン・ジェルマン伯爵やらと、伝奇要素が盛りだくさんです
もちろん荒唐無稽な部分もありますが、これだけのアイデアを一冊につぎ込み、まとめあげる才能は尋常ではありません。
読み応え十分の小説だと思います。
半村良の才能を感じたいひとのために!
発表年は1971年ですから昭和46年になります。
主人公は建築事務所に勤めるサラリーマンですが、高名な建築家が不審な死を遂げたことで、事態が動き出します。
建築家は出向させられ、そこで元恋人と出会い、奇病に感染させられます。
この奇病というのが石になる病気で、生きたまま石になることで、何千年後に復活することができます。
建築家に示された使命というのが、石になった人間を保存するための施設だった。
そして、患者が次々と石となり、元人間を施設に収容する日がくるのだが……
というのが大まかなストーリーです。
作者のイマジネーションが次から次へと飛び回ります。
美男美女による享楽の宴やら、次々と発生する殺人、さらには吸血鬼伝説や狼男やら、サン・ジェルマン伯爵やらと、伝奇要素が盛りだくさんです
もちろん荒唐無稽な部分もありますが、これだけのアイデアを一冊につぎ込み、まとめあげる才能は尋常ではありません。
読み応え十分の小説だと思います。
半村良の才能を感じたいひとのために!
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