【書評】早坂隆『日本の戦時下ジョーク集~太平洋戦争編~』 [書評]
苦しいときだからこそ、笑いなのかもしれません。
本書に収められているのは、太平洋戦争開戦の昭和16年から敗戦となる昭和20年までのジョーク集です。
太平洋戦争といっても、昭和17年までとそれ以降では世相が異なってきます。
昭和17年前半までは日本軍の快進撃もあり、国内は平穏無事で、言論統制はあったものの比較的前向きなジョークが多かったようです。
ところが劣勢になるとともに言論統制は強くなり、笑いも検閲で様々に手を加えられます。
生活必需品も配給制となり、生活の不自由度は増していきます。
厭戦気分が高まり、時節を皮肉る落書きや替え歌が増えていきます。
それでも、不自由さを逆手にとって笑いに変えていきます。
これもまた、太平洋戦争史の一面だと思います。
昭和15年に隣組が制度化されましたが、このときに作られた歌のメロディが、ドリフの大爆笑のテーマ曲として使われたことに驚きです。
しかも作詞者が芸術家岡本太郎の父である岡本一平であることも二度驚きです。
太平洋戦争の一面を知りたい人のために!
本書に収められているのは、太平洋戦争開戦の昭和16年から敗戦となる昭和20年までのジョーク集です。
太平洋戦争といっても、昭和17年までとそれ以降では世相が異なってきます。
昭和17年前半までは日本軍の快進撃もあり、国内は平穏無事で、言論統制はあったものの比較的前向きなジョークが多かったようです。
ところが劣勢になるとともに言論統制は強くなり、笑いも検閲で様々に手を加えられます。
生活必需品も配給制となり、生活の不自由度は増していきます。
厭戦気分が高まり、時節を皮肉る落書きや替え歌が増えていきます。
それでも、不自由さを逆手にとって笑いに変えていきます。
これもまた、太平洋戦争史の一面だと思います。
昭和15年に隣組が制度化されましたが、このときに作られた歌のメロディが、ドリフの大爆笑のテーマ曲として使われたことに驚きです。
しかも作詞者が芸術家岡本太郎の父である岡本一平であることも二度驚きです。
太平洋戦争の一面を知りたい人のために!
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