SSブログ

第5期叡王戦第3局、第4局(永瀬拓矢叡王VS豊島将之竜王・名人) [将棋]

豊島竜王・名人の2勝1持で迎えた第3局、第4局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/eiou/

叡王戦の特徴は変動持ち時間制ですが、いままで持ち時間1時間の対局が実施されたことはありませんでした。
まず2回連続して4-0のスコアで終わったということもありますが、持ち時間1時間は1日に2局指すことになるので、前半に配置して連敗してしまうとタイトル戦が3日目で終わってしまうという恐れがありました。
待ってくれている会場等のこと考えると、持ち時間1時間を前半に配置するのは勇気がいりますが、両者の英断に拍手を送りたいと思います。
1時間はあっという間なので、研究にはまると一撃でもっていかれる恐れがあります。
先手はとっておきの研究手、後手は研究を避ける長期戦を目指すのかなと思います。
さあ、初の持ち時間1時間によるタイトル戦。
どのような展開が待っているでしょうか!

〔第3局棋譜〕
http://www.eiou.jp/kifu_player/20200719-1.html

ということで、将棋です。
将棋は最近採用数が増えている矢倉となりました。
先手は棒銀矢倉ですが、初心者向けの本には「端歩は銀でとる」とありますが、永瀬叡王は香車でとります。
豊島竜王・名人は同香と応じて、永瀬叡王の遅いが確実な攻めに対して、豊島竜王名人が細い攻めで反撃します。
終盤の入り口で、両者とも時間を使い切る手将棋となります。
豊島名人竜王は攻めが切れたと見切ると、今度は永瀬叡王の飛車を責めて入玉を目指します。
後はお互いにまるで同意があったかのように相入玉となり、第2局に続いて持将棋となりました。
タイトル戦初の珍事です。

〔第4局棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/eiou/kifu/5/eiou202007190201.html

同日に行われた第4局ですが、めっきり減った横歩取りとなりました。
その理由は先手青野流が強力だからですが、本局も豊島竜王名人が青野流を採用します。
序盤早々に未知の局面に入り、後手が攻め、先手が受ける展開となります。
全体的に豊島竜王名人が押していましたが、すでにお互いに1分将棋なので、ここから形勢が乱高下します。
永瀬叡王が角打ちをうっかりして敗勢に陥るも、豊島竜王名人も5五角という悪手を指して、緊急回避的に龍切りを決行して互角に戻ります。
勝負が決まったのは200手を超えてからでした。
豊島竜王名人は5九香と打った次に玉の早逃げをしたのですが、永瀬叡王に5八歩と香車を取られ、ここで差が付いたようです。
100手以上続いた1分将棋の末に、永瀬叡王が1勝を返して、これで1勝1敗の五分となりました。

第5局は7月23日(木・祝)「東京・将棋会館」で行われます!
nice!(6)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 6

コメント 2

Phillipzek

點子數位科技有限公司

https://spot-digital.com.tw/
by Phillipzek (2020-07-20 10:33) 

RonaldLen

XYZ 壯陽藥春藥專賣店 大量購買有優惠

https://man-r20.com/
by RonaldLen (2020-07-20 17:30) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。