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【書評】門田隆将『汝、ふたつの故国に殉ず~台湾で「英雄」となったある日本人の物語』 [書評]

台湾の二二八事件の犠牲となった坂井(湯)徳章の物語です。


汝、ふたつの故国に殉ず 台湾で「英雄」となったある日本人の物語 (角川文庫)

汝、ふたつの故国に殉ず 台湾で「英雄」となったある日本人の物語 (角川文庫)

  • 作者: 門田 隆将
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2020/02/21
  • メディア: 文庫



坂井徳章は日本人の父と、台湾人の妻との間に生まれました。
父は台湾で警察官をしていましたが、日本の施政下にはいって間もなくの時期で、暴徒によって惨殺されました。
徳章は幼いころは台湾で成長し、長じてからは父の縁者を頼りながら日本で勉強し、司法試験を突破します。
日本でのエリートの道を約束されながら、徳章は台湾に戻り、台湾人の人権向上のために働くことを誓います。
戦後、中華民国となった台湾に襲い掛かったのは、戦勝国としてやってきた無学な国民党による略奪と殺戮です。
中国人の残虐さを理解していた徳章は学生による暴徒を抑えながらも、日本人であることに目を付けられ、国民党に捕まり、銃殺されます。
徳章の生涯は、正義です。脅しには屈折せず、人並外れた努力で夢を実現してきました。
歴史を知ると、台湾が親日国になる理由が分かる気がします。

二二八事件で散った英雄の話を知りたいひとのために!
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