第50期新人王戦第２局（増田康宏六段VS高野智史四段）

増田康六段の先勝で迎えた第２局です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/shinjin/

高野智史四段は王位を獲得したばかりの木村一基門下です。
三段昇段まで時間を要しましたが、鬼の三段リーグを３期で抜けているので、地力のある棋士だと思います。
棋風は居飛車党で、得意戦法は角換わりだそうです。
決勝までの対戦相手も、澤田真吾六段、石井健太郎五段、八代弥六段と骨のあるところを撃破しての進出ですから立派です。前期にしても敗れたのは佐々木勇気六段です。
さあ高野四段は新人王戦で一旗を上げることができるでしょうか！

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/shinjin/kifu/50/shinjin201910210101.html

ということで、将棋です。
戦型は第１局と同じく相掛かりとなりました。
先手増田康六段の角を４六に配置するのが珍しく、その後銀との交換になりますが、２歩得に両桂をはねる準備まで整ったこともあり、やや指しやすくなります。
ただ、具体的にどうするというのは難しく、じりじりとした陣形整備から増田康六段が一気に決めにいきますが、実際には決められるほどのリードはなかったようです。
互角の終盤のままお互いに１分将棋となり、攻防が目まぐるしく入れ替わります。
そうした中で、最後に抜け出したのが高野四段でした。
師匠の木村一基ばりの受け将棋で逆転すると、126手までの熱戦を制しました。

第３局は10月28日（月）に東京・将棋会館で行われます！