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第32期竜王戦第1局(広瀬章人竜王VS豊島将之名人) [将棋]

広瀬竜王が初防衛戦に挑みます。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/

広瀬竜王はタイトル2期とその実力からは少なめです。
王位戦では深浦王位を破って戴冠するも、翌年に羽生善治に敗れ、リターンマッチも退けられました。
棋王戦でも挑戦者になりますが、渡辺明にはねのけられています。
そしてタイトル100期がかかった羽生善治から竜王を奪い、豊島名人の挑戦を受けることとなりました。
順位戦A級では安定した戦いを続けており、実力はトップクラスなのですが、その上の世代をなかなか超えられなかったのがタイトル数の伸び悩みの原因だと思います。
広瀬竜王は32歳、豊島名人は29歳とほぼ同世代です。
さらに若い世代がひたひたと迫っている中、虎の子の竜王位を失うわけにはいきません。
さあ大事な初戦はどのような展開になったでしょうか!

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/32/ryuou201910110101.html

先手は豊島名人。となると十八番の角換わりとなります。
王位戦最終局では先手角換わりで負けて失陥しましたが、やはり大一番に持ってくるのは角換わりです。
豊島名人は序盤で角を手放し、盤上を制圧しにかかり、次に歩頭の桂馬でゴリゴリと攻めかかります。
広瀬竜王はその桂馬を相手にせず、ひらりひらりと玉を右側に交わします。
やや広瀬竜王有利で中盤戦を迎えますが、そのリードは思っていたより小さかったようです。
爽やかに香車を走って決めにいきますが決まらず、7二桂馬を逆用されて豊島名人に挟撃体制を築かれてしまいました。
受けのなくなった広瀬竜王は最後に王手ラッシュを掛けますが、豊島名人は1分将棋のなか冷静にかわし切り、173手の熱戦を制しました。

豊島名人が大二冠に向けて、大事な初戦を白星で飾りました。
第2局は10月23、24日に京都市仁和寺で行われます!

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