SSブログ

【書評】横山秀夫『動機』 [書評]

警察小説の雄、横山秀夫の第二短編集です。


動機 (文春文庫)

動機 (文春文庫)

  • 作者: 横山 秀夫
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2002/11/08
  • メディア: 文庫



収録されているのは4編です。
表題作の『動機』は警察ですが、『逆転の夏』は元受刑者、『ネタ元』は事件記者、『密室の人』は裁判官と作風の幅を広げています。
デビュー作で満足することなく筆の幅を広げられるところに、長く活躍される作家は違うと感じます。
表題作の動機ですが、まとめて保管されていた警察手帳が30冊も一気に紛失します。
この事件の動機がキーなのでそれがタイトルとなっていますが、ある意味で方程式のような作品です。
ある程度、展開が読める部分んもありますが、第53回日本推理作家協会賞受賞作だけあって、完成度の高い短編だと思います。
どの作品も、心理描写というか、”動機”の描き方がうまく、参考になる短編ばかりだと思います。

短編警察小説を読みたいひとのために!
nice!(8)  コメント(0) 

nice! 8

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。