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第90期ヒューリック杯棋聖戦第2局(豊島将之棋聖・王位・名人VS渡辺明棋王・王将) [将棋]

豊島棋聖の先勝で迎えた第2局です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/kisei/

棋聖戦は産経新聞が主催でしたが、2018年から不動産会社であるヒューリックが協賛し、ヒューリック杯棋聖戦と名称が変更になっています。
売上高が連結で2800億、純利益が400億を超す優良企業です。
棋聖戦の契約額がいくらかは不明ですが、ネット情報によると1億円もしないようで、産経新聞と折半しても5000万以下です。
将棋のタイトル戦はそれほど経費がかからないので、宣伝効果を考えれば格安ともいえます。プロスポーツ選手が受け取っている年俸と比較すれば、その安さは一目瞭然です。
ありがたいことに、ヒューリックは女流棋戦も主催してくださいました。
社会貢献に熱心な企業家はたくさんいます。
そうした社会貢献の選択肢に将棋が入れば嬉しいことですし、将棋界もそうした目を意識する必要があるのかなと思います。

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/kisei/kifu/90/kisei201906190101.html

ということで将棋です。
本局も角換わり最前線となりました。時間をかけずにスラスラと指定局面まで進み、先手豊島棋聖が銀矢倉に組んだ瞬間に、渡辺二冠が研究手を繰り出します。
後手番ならが積極的に勝ちにいく5五銀です。
それに対して豊島棋聖も2分で3五歩と応じたので、お互いに水面下では研究範囲だったのかもしれません。
お互いにまとまった時間を使い始めたのは50手を超えてからです。
途中の豊島棋聖の2六飛車がミスで、渡辺二冠に角を打ち込まれてからは後手がペースを握ったようです。
豊島棋聖は不利を自覚しながら粘り強く指し、評価値も何度か互角近くまで戻りましたが、結果的には渡辺棋聖が逃げ切りました。
ただ余裕のある逃げ切りではなく、豊島棋聖が好手を出せば一手でひっくり返るような差だったと思います。

これで棋聖戦は1勝1敗のタイとなりました。
第3局は、6月29日(土)に静岡県沼津市「沼津将棋倶楽部」で指されます!

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