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第77期順位戦展望【A級順位戦最終日】 [将棋]

ことしも将棋界で一番長い日がやってきました。

【名人戦速報】
http://www.meijinsen.jp/

名人挑戦の可能性を残していたのは3人
7勝1敗の豊島将之二冠、6勝2敗の広瀬章人竜王、6勝2敗の羽生善治九段です。

サバイバルとなった広瀬竜王羽生九段戦は相掛かりとなりました。
序盤から中盤まで互角が続き、羽生九段が飛車切りから激しく踏み込んでいきます。終盤の入口では僅かに広瀬竜王が指しやすかったと思いますが、93手目の4四歩が痛恨の悪手となりました。
羽生九段は小考で3八銀と手を抜いて踏み込み、この手を境に一気に後手勝勢となります。
104手まで羽生九段が2敗をキープし、豊島二冠戦の結果を待ちます。

豊島二冠は王将をストレートで失冠し、絶不調の久保九段と。
角交換振り飛車となり、先手豊島将之の4枚美濃の対し、後手久保九段は二枚美濃。
43手目の7四歩を後手が同歩と取ったことから、豊島二冠の攻め、久保九段の受けという構図がはっきりします。
豊島二冠は大駒を二枚ともきり飛ばし、細い攻めをつなぎきって133手まで豊島二冠の勝ちとなりました。
これで豊島二冠が名人挑戦決定です。

残留争いは三浦弘行九段と深浦康市九段。深浦九段が糸谷哲郎八段に敗れたことで、深浦九段の降級が決まりました。
三浦九段は劣勢の将棋を頓死勝ちして、来期順位を7位に挙げました。来年度でA級在位19期目で歴代14位になります。
大台の20期に向けて、大きな1勝となりました。

密かに注目されていた阿久津主税八段は最終局で佐藤康光九段に勝ち、A級初勝利を挙げました。
嬉しい18局目での初勝利となりました。

名人戦第1局は定番の椿山荘で4月10日(水)・11日(木)に行われます!
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