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第4期叡王戦挑戦者決定3番勝負第3局(菅井竜也七段VS永瀬拓矢七段) [将棋]

1勝1敗のタイで迎えた第3局です。

【中継サイト】
http://www.eiou.jp/

コンピューター将棋において振り飛車の評価が芳しくないのはよく知られた事実です。
この評価値に対し、やねうら王の作者が疑義を挙げています。
いまのコンピューター将棋は機械学習が主流ですが、棋力が低いうちは攻撃力の高い居飛車が勝ちやすいそうです。
その結果、居飛車が優秀だと勘違いしまま機械学習が進んでしまう、という仮説です。
いまのコンピューター将棋は公開された技術を改良したソフトが上位を占めます。
そうしたなかで、ときおり「筋違い角専門」など風変わりなソフトも誕生しています。
機械学習は万能ではありません。
振り飛車党の菅井七段も、やねうら王の作者による疑義により、もしかしたら、少し元気付けられたかもしれません。
いろいろな将棋を指す棋士がいてこそ、将棋界は彩り豊かになると思いますので。

【棋譜】
http://www.eiou.jp/kifu_player/20190222-1.html

ということで将棋です。
先手を引いたのは菅井七段。
エース戦法の先手中飛車を採用し、そこから穴熊に囲います。
もちろん後手の永瀬七段も四枚穴熊に組み、角を転回させてお互いに牽制しあいます。
玉の固さは後手なので先手は中盤でリードを取りたいと端から仕掛けて銀金交換、角飛車交換と少し価値の高い駒交換に成功しますが、4一飛車と打ち下ろした手が問題だったようです。
角を成り込みながら香車を取ると、戦力を端に集中する露骨な攻めでリードを奪います。
菅井七段も粘りますが、永瀬七段の攻めは単純ながらもわかりやすく、間違いがない指し手を続けます。
最終盤で奪い返した飛車で菅井玉を横から睨み、最後の抵抗力を奪うと、最後は3手詰の局面まで指して菅井七段は投了しました。
これで永瀬七段の叡王挑戦が決定です。

高見叡王との7番勝負は4月から開幕します!
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