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第45期岡田美術館杯女流名人戦第1局(里見香奈女流名人VS伊藤沙恵女流二段) [将棋]

昨年のリベンジマッチとなりました。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/

里見香女流名人は9連覇中で、まさに圧倒的な強さを誇っています。
2番目の記録が清水市代の5連覇なので、まさに時代の覇者といった感じがします。
戦法の移り変わりが激しい現代将棋で、10年間もトップに君臨するのは大変なことです。
この間には男女ともに新しい棋戦が始まったり、藤井聡太が彗星のごとく登場したり、コンピューターが人間を追い抜いたり、いろいろとありました。
連覇というのは価値の高い記録だと思っています。
さあ、里見香女流名人は、10連覇に向けて幸先のよい1勝を挙げることができるでしょうか!

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/kifu/45/joryumeijin201901200101.html

後手になった里見香女流名人がゴキゲン中飛車を採用し、先手伊藤沙女流二段は金銀を前面に出して受け止めるというあまりみない戦いとなりました。
玉の固さは後手が上回っているので、先手が後手の捌きを押さえ込めるかどうかです。
後手は4筋から軽く仕掛けて、細かい動きを続けながら先手陣を揺さぶります。
60手目の決断の3三桂馬が跳ねられ、2筋を明け渡す間に先手陣を食い破ろうという手です。
この手を境に大捌きとなり、飛車と金銀交換となります。
ここから里見香女流名人はガジガジと先手陣に食いつきます。
こうなると玉形の差が大きく、後手陣が磐石なだけに逆転が難しい将棋となります。
伊藤沙女流二段は端攻めから入玉含みで綾を求めますが、最後まで女流名人は冷静でした。
先手の反撃がひと段落したところで、ノータイムの桂馬捨てで一気に詰ませました。
まさに完勝譜だと思います。

第2局は1月27日に島根県出雲市「出雲文化伝承館 松籟亭」で行われます!

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