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【書評】左近義親『源頼朝』 [書評]

火の鳥伝記文庫から出版された児童向けの伝記です。


源頼朝―武家政治をひらいた (講談社 火の鳥伝記文庫)

源頼朝―武家政治をひらいた (講談社 火の鳥伝記文庫)

  • 作者: 左近 義親
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1985/09/15
  • メディア: 文庫



源頼朝は鎌倉幕府(当時はそう呼ばれていませんでしたが)を開き、公家中心の政治から武家中心の政治へと大転換を果たした人物です。
律令制から封建制といってもいいかもしれません。
源頼朝の人物評価は難しいです。
平家の失政から不満が武家の不満が高まっていた空気の中、源氏の頭領という立場から、押し出された大将という感じがあります。
本書でも述べられていますが、手持ちの兵も領土もありません。
それでも源氏の旗に集まった同志を上手に使い、時には切り捨て、平家を追い落として天下を取ります。
ただ地盤が弱かったため、頼朝の死ともに実権を北条一族に奪われます。
本書ではその源頼朝の生涯を、源平合戦を中心にコンパクトにまとめています。
大人が読んでも、新しい発見が得られる本だと思います。

歴史好きな児童のために!
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