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第66期王座戦第5局(中村太地王座VS斎藤慎太郎七段) [将棋]

2勝2敗で迎えた決着局です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/ouza/

中村太王座はタイトルホルダーですが、順位戦はB級2組です。
まだデビューして間もない若手なら順位戦のクラスが低いこともありますが、中村太王座は30歳で、そう考えるとやや低いかなと思います。
「肩書きが人を作る」とよく言われます。
中村太王座もタイトル獲得直後こそ不調に陥りましたが、王将戦挑戦リーグに入り、順位戦も快調に勝ち進んでいます。
ここにきて肩書きになれ、肩書きがひとを作り始めたのかもしれません。
中村太王座としても、まだまだタイトルを手放せません。
連敗スタートから、ここまで巻き返してきました。
さあ、最後の勝負です。勝利の女神はどちらにほほえむでしょうか!

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/ouza/kifu/66/ouza201810300101.html

ということで、将棋です。
振り駒の結果、だれもが欲しい先手番は挑戦者斎藤慎七段の手に渡りました。
ここからは予定調和のように角換わりに進みます。
5局中4局が角換わりですから、まさに角換わりシリーズです。
後手中村太王座は6五歩と歩を伸ばしますが、角を設置すわけでも位を確保するわけでもなく、未知の局面へと分け入っていきます。
飛車先の歩を交換した中村太王座は桂馬を跳ねてさらに攻めていきますが、桂馬が犠牲にしたわりに戦果を挙げられず、ここで形勢が傾きます。
優勢立った斎藤慎七段の本筋の攻めに中村太王座は反撃に出ますが、距離が縮まりません。
最後は詰めろの連続で迫った斎藤慎七段が中村太王座の玉を追い詰め、109手までみごとに初タイトルを獲得しました。
中村太七段は連敗からタイまで戻しましたが、惜しくも防衛にあと1歩届きませんでした。

斎藤慎太郎王座おめでとうございます!
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