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第59期王位戦第7局(菅井竜也王位VS豊島将之棋聖) [将棋]

3勝3敗で迎えた決着局です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/oui/

いま将棋界は8大タイトルを8人が分け合う群雄割拠です。
軍人将棋や麻雀とは違い、局面は全て公開されているので、わずかな力の差が大きな成績の差となって跳ね返ります。
それだけに、群雄割拠の状態は珍しいです。
日本将棋連盟はこの商機を逃すまいと、次々と限定商品を販売しています。
しかし、この群雄割拠も、豊島棋聖が勝つと終わりを告げます。
菅井王位が勝つと、王座戦、竜王戦とも挑戦者がタイトル保持者ではないため棋王戦、王将戦まで群雄割拠が続くことが確定します。
日本将棋連盟の商機は続くわけです。
タイトルは獲得して半人前、防衛して一人前といいます。
さあ、商売の話は抜きにして、菅井王位は防衛して一人前になることができるでしょうか!

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/59/oui201809260101.html

ということで、将棋です。
戦形は懐かしい相穴熊となりました。
この形は居飛車有利が定説のように思っていましたが、タイトル戦の決着局で持ってくるのが菅井王位らしいです。
序盤は豊島棋聖の金銀がまとまっているのに対して、菅井王位の金が離れている分だけ先手有利です。
そこから中盤戦になり、後手が戦いながら金銀をまとめて互角の攻防が繰り広げられます。
勝負を分けたのは76手目だったようです。
豊島棋聖が守りの桂馬を跳ねて全面的に攻勢に出た手に対しての切返しかたが難しく、ここで後手も桂馬を跳ね返すような手順であれば、まだ互角だったようです。
豊島棋聖の攻めが刺さるようになり、98手目に菅井王位は切りあいを選択しますが、これでも後戻りができなくなりました。
以降は豊島棋聖が確実な手を重ねて押しつぶし、127手まで王位を奪取。
豊島棋聖が2冠となり、群雄割拠時代は終わりを告げました。

豊島王位・棋聖おめでとうございます!
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