第57回日本推理作家協会短編部門受賞作品です。
主人公は死神です。
調査部員として派遣され、1週間観察の後に「可」か「見送り」かを判断するのだが、上司からは中途半端な情報しか与えられず、しかも人間界に詳しくない。
ちょっとズレた会話や行動がおかしみを生みます。
前半は平凡な感じがしてのめり込むことはありませんでしたが、だんだんと推理小説のテイストが濃くなり、まとまりもよくなります。
日本推理作家協会だけでなく、第134回直木賞候補、2006年本屋大賞3位も受賞している快作です。
短編小説好きに!
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