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【書評】貴志祐介『狐火の家』 [書評]

防犯探偵・榎本シリーズの第2作です。


狐火の家 「防犯探偵・榎本」シリーズ (角川文庫)

狐火の家 「防犯探偵・榎本」シリーズ (角川文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2011/12/25
  • メディア: Kindle版



主人公はワトソン役の弁護士・青砥純子。密室の謎を解くために、防犯コンサルタントの榎本が呼ばれます。
が、この榎本は防犯コンサルタントを標榜しながら、おそらくは現役バリバリの泥棒で、このことを示唆する描写がときおり顔を覗かせます。
4本の短編が収録されていますが、なにより抜群の完成度は、表題作の『狐火の家』です。
意外性のあるラストといい、もの悲しいストーリーといい、短編ミステリの傑作だと思います。
アイデアだけを抜き出すと、『黒い牙』はかなり奇抜です。
いかにも『貴志祐介』という感じがする作品です。

密室ミステリを堪能したいひとのために!

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