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第3期叡王戦第2局(金井恒太六段VS高見泰地六段) [将棋]

高見六段の先勝で迎えた第2局です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/eiou/

叡王戦の特徴は、持ち時間が4種類あること、チェスクロック式であることです。
1時間、3時間、5時間が2局ずつで、最終戦にもつれ込んだときのみ6時間です。
チェスクロック式なので、1時間といえば実質的に30分ぐらいです。
このルールは、当時の日本将棋連盟会長である佐藤康光の考案によるもので、「短距離走・中距離走・長距離走のような形で、戦略性と総合力が求められる」とのことです。
5時間が長距離かと言われれば、チェスクロック式なので微妙なところですが、自分の感覚だと超短距離、短距離、中距離の戦略性といった感じでしょうか。
第1、2局が5時間なので様子見で、1時間、3時間での持ち時間んでの戦い方が勝負を決めそうです。
さあ、勝負の局の前に、有利な体勢を築くのはどちらでしょうか!

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/eiou/kifu/3/eiou201804280101.html

ということで将棋です。
居飛車の力戦形となりますが、序盤はやや先手高見六段有利で進みます。
敵陣深く切り込む2一銀が好手で、やや指しやすいと見られましたが、金井六段も頑張り、馬をつくって引き上げたときには後手優勢となり、評価値も1000を超えました。
普通ならこのまま押し切れそうですが、ここから高見六段の勝負術が冴えます。
持ち駒は歩しかありません。
その歩を2四にあわせてから4六馬と途中下車して成銀を責めるのが、時間のない後手の焦りを誘います。
ここで攻めあえば優勢を維持できたようですが、1分将棋では読めません。
手筋で先手陣を崩しながら成銀を滑り込ませますが、ここでほぼ互角評価。
こうなっては流れが決まりました。
後手から決着を付けに行きますが、寄せきれていなく、逆に後手に討ち取られてしまいました。
金井六段は第1局に続いて惜しい将棋を落としました。
第3局は5月12日(土)、宮城県宮城郡松島町「瑞巌寺」でおこなわれます!

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