【書評】二葉亭四迷『浮雲』 [書評]
言文一致で書かれた日本の近代小説の始まりを告げる作品です。
同じく近代小説の始まりを告げる作品に森鴎外『舞姫』があります。
『舞姫』が文学的なのに対し、『浮雲』は市井の人々の暮らしを、男女の三角関係を中心にユーモアたっぷりの筆で活き活きと描いています。
明治時代のエンターテイメント小説です。
前半は江戸時代風の雅な言い回しが散見されますが、後半になるにつれて消えてきます。
また語り手として作者が顔を出すこれまた江戸時代的な書き方も、第三編にはすっかりとなくなり、小説としての形を成していきます。
この時代の作品としては、驚くほど読みやすいです。
二葉亭四迷の文学的才能を感じます。
近代文学の始まりを体験したいひとのために!
同じく近代小説の始まりを告げる作品に森鴎外『舞姫』があります。
『舞姫』が文学的なのに対し、『浮雲』は市井の人々の暮らしを、男女の三角関係を中心にユーモアたっぷりの筆で活き活きと描いています。
明治時代のエンターテイメント小説です。
前半は江戸時代風の雅な言い回しが散見されますが、後半になるにつれて消えてきます。
また語り手として作者が顔を出すこれまた江戸時代的な書き方も、第三編にはすっかりとなくなり、小説としての形を成していきます。
この時代の作品としては、驚くほど読みやすいです。
二葉亭四迷の文学的才能を感じます。
近代文学の始まりを体験したいひとのために!
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