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第58期王位戦第4局(羽生善治王位VS菅井竜也七段) [将棋]

羽生王位の1勝2敗で迎えた第4局です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/oui/

羽生善治が王位戦で2連敗後1勝を返したのは過去4回あるそうです・

1995年 第36期 郷田真隆 ●●○○○○ 防衛
2005年 第46期 佐藤康光 ●●○○●○○ 防衛
2007年 第48期 深浦康市 ●●○●○○● 陥落
2011年 第52期 広瀬章人 ●●○○●○○ 奪取

ということで、3勝1敗です。
第52期の広瀬章人との対戦は、王位戦までは苦戦していました。2連敗して広瀬章人には勝てないのかと思いきや、振り飛車穴熊を粉砕して、以降は広瀬章人を圧倒しています。
棋聖戦で永瀬拓矢六段が挑戦してきたときも、苦戦しながらも最後は連勝して退けています。
第3局の1勝が、菅井振り飛車対策がなったのか、それとも展開に恵まれたのかは分かりません。
さすがの羽生も、1勝3敗から巻き返すのは厳しいです。
羽生王位が第1戦で戦い続ける以上は、菅井七段との対戦も増えていきます。そういう意味で、第4局が勝負になると思います。
さあ、お互いに手の内を知った上での力勝負が始まります!

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/58/oui201708220101.html

ということで、将棋です。
先手菅井七段の中飛車を受けて、後手羽生王位の作戦は向い飛車でした。
羽生王位の相振飛車は珍しく、菅井七段の研究を外して力戦形に持ち込みたかったのかもしれません。
それに対し、菅井七段は飛車を居飛車に戻すという2手損を甘受します。これは驚きました。
しかも玉を中央に配置し、これで互角ですから驚きです。
手早く美濃囲いを完成させた羽生王位から攻めますが、馬と成桂で飛車を圧迫され、1日目から苦戦です。
菅井七段は持ち時間をそれほど消費せず、好調です。2日目昼食休憩前の終局も囁かれます。
しかし、評価値的には△600前後の差で、意外と開いていません。
菅井七段が端から攻め、決まったと思われたところで8二金という粘りの手が放たれます。
9二玉の方が良かったようですが、それでも混戦まであと1歩の所まできます。
最終的な敗着となったのは、94手目の9三角でした。銀と成銀の両取ですから、厳しいように見えて粘りに欠き、5一龍と引き上げていたら混戦になっていたようです。

これで菅井七段は3勝1敗となり、初タイトルまであと1勝と迫りました。
第5局は8月29日(火)から30日(水)にかけて、徳島県徳島市の「渭水苑」で行われます!

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