【書評】林青梧『足利尊氏』 [書評]
著者は計6回も芥川賞、直木賞候補になっています。
足利尊氏は評価の難しい人物です。
室町幕府の創設者であり、鎌倉幕府を滅ぼした剛の武士ではあるのですが、戦いにはたびたび負け、天下を取った後も弟に負けたりしています。
小説では思慮深い人物として書かれていますが、どちらかといえば無頓着で、恩賞をばらまくかと思えば、敵を味方しにしたり、味方を簡単に切り捨てたりしています。
おそらく豊臣秀吉のような、ひとたらしの名人だったような気がします。
林青梧は足利尊氏を史実に照らし合わせながら、できるだけ丁寧に描こうとしていると感じます。
もちろん細部はフィクションなのですが、史実かどうか疑わしい出来事は注を入れ、読者を歴史の世界に誘うように工夫していると感じます。
足利尊氏をもっと知りたい人のために!
足利尊氏は評価の難しい人物です。
室町幕府の創設者であり、鎌倉幕府を滅ぼした剛の武士ではあるのですが、戦いにはたびたび負け、天下を取った後も弟に負けたりしています。
小説では思慮深い人物として書かれていますが、どちらかといえば無頓着で、恩賞をばらまくかと思えば、敵を味方しにしたり、味方を簡単に切り捨てたりしています。
おそらく豊臣秀吉のような、ひとたらしの名人だったような気がします。
林青梧は足利尊氏を史実に照らし合わせながら、できるだけ丁寧に描こうとしていると感じます。
もちろん細部はフィクションなのですが、史実かどうか疑わしい出来事は注を入れ、読者を歴史の世界に誘うように工夫していると感じます。
足利尊氏をもっと知りたい人のために!
コメント 0