【書評】ユン・チアン『ワイルド・スワン』 [書評]
清朝末期から文化大革命終了までの期間にわたる、著者三代の自伝的小説です。
清朝末期から文化大革命終了まで百年もありませんが、中国は急速に近代化を駆け上がっていきます。
祖母は纏足をしていました。それが纏足がなくなり、日本占領期を経て、第二次世界大戦、国共内戦、さらには悲劇的ともいえる毛沢東による大躍進運動と文化大革命の悲劇。
あくまで自伝的小説なのですが、結果として、中国共産党を手厳しく批判する内容となっています。
当時の中国の酷さが全編を通じて伝わってきます。
毛沢東は天才です。しかし黒い方面の天才です。
人間の悪辣な面をこれでもかとばかりに引き出し、著者一家を含め多くの家族を悲劇のどん底に突き落としていきます。
人間というものを考えさせられる名著だと思います。歴史に残るべき本だし、教養として読むべき本の一冊だと思います。
清朝末期から文化大革命終了まで百年もありませんが、中国は急速に近代化を駆け上がっていきます。
祖母は纏足をしていました。それが纏足がなくなり、日本占領期を経て、第二次世界大戦、国共内戦、さらには悲劇的ともいえる毛沢東による大躍進運動と文化大革命の悲劇。
あくまで自伝的小説なのですが、結果として、中国共産党を手厳しく批判する内容となっています。
当時の中国の酷さが全編を通じて伝わってきます。
毛沢東は天才です。しかし黒い方面の天才です。
人間の悪辣な面をこれでもかとばかりに引き出し、著者一家を含め多くの家族を悲劇のどん底に突き落としていきます。
人間というものを考えさせられる名著だと思います。歴史に残るべき本だし、教養として読むべき本の一冊だと思います。
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