SSブログ

第42期棋王戦第2局(渡辺明棋王VS千田翔太六段) [将棋]

千田翔太六段の先勝で迎えた第2局です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/kiou/

永世称号は通常だと「通算○期 又は 連続○期」若しくは「通算○期」で獲得です。
名人戦だと「通算5期」、竜王戦だと「通算7期 又は 連続5期」です。
ところが、棋王戦だけは「連続5期」のみで、通算では獲得できません。4期で陥落すると、また1からのスタートです。
そういう意味で、非常に条件が厳しいです。
この厳しい条件をクリアーしたのが、羽生善治ただ1人です。連続12期という金字塔を打ち立てました。
あと一歩だったのが米長邦雄で、連続4期で失陥。次に連続3期の久保利明が続きます。
渡辺棋王はここまで郷田真隆、三浦弘行、羽生善治、佐藤天彦と蒼々たるメンバーを破ってきました。
今期の挑戦者は千田翔太です。
実績は段違いですが、勢いに乗っているだけに侮れません。
さあ、渡辺棋王が連続4期の貫禄を見せることができるでしょうか!

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/42/kiou201702180101.html

ということで、将棋です。
先手は渡辺棋王で、序盤の駆け引きはあったものの矢倉脇システムに進みます。
そこからは矢倉らしい力のこもった攻防が続きます。
千田六段が先に馬を作れば、渡辺棋王は飛車を逃げながら端に戦力を集中します。
馬で飛車をもぎ取った千田六段が駒得になりそうなぎりぎりのところで、渡辺棋王は小駒を捌いて局面のバランスを取ります。
しかし、93手めの7七歩が急所の叩きで、挑戦者が2勝目をぐっと引き寄せます。
そこからの7三桂が遊び駒を活用する気持ちのよい手のように見えて、この手を境に混戦模様になります。そして、次の2三金と守るようになっては完全に変調で、1二歩と反撃されてからは渡辺棋王ペースです。
有利になってからわずか6手の急転直下です。
感想戦では、叩きをいれずに単に7三桂が良かったようです。

渡辺棋王は冷静に後手の攻めを見切ると、敵玉目指して一気に襲い掛かります。131手まで、対戦成績をタイにもどす1勝を逆転でもぎ取りました。
第3局は3月5日(日)、新潟県新潟市「新潟グランドホテル」で行われます!

nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0