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第29期竜王戦第7局(渡辺明竜王VS丸山忠久九段) [将棋]

がっぷり四つで迎えた千秋楽、いよいよ決着です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/

最終戦までもつれ込んだとき、一般的には追いついた方が「勢いがあるので有利」といわれます。
では過去の竜王戦を見ていると、最終戦にもつれ込んだのは第2期、第5期、第12期、第14期、第16期、第18期、第20期と計7回あります。
そのうち、追いついた方が勝ったのは第14期、第20期のわずか2回です。むしろ通説の逆です。
冷静に考えると、強い方が先にリーチを掛ける確率が高いので、追いついたところで有利になるとは言えないのかもしれません。
今回は8回目の最終決戦です。
丸山九段は渡辺竜王に過去2回挑戦していますが、いずれも1-4で退けられました。
竜王戦で初の第7局です。いつもに増して気合いが入ることでしょう。
どちらも負けられない一戦。
勝利の女神はどちらにほほえむでしょうか!

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/29/ryuou201612210101.html

ということで、将棋です。
振り駒の結果、後手番を引いたのが丸山九段。となると、もちろん戦形は一手損角換わりです。
様々な作戦を用意してきた丸山九段ですが、最終局で採用したのが意表を突く棒銀端攻めです。
プロ同士では単純な棒銀はあまり見られません。
丸山九段は先手玉を薄くしながら攻め、飛車を成りこむことに成功しますが、そこからじっくりと受けられるとやはり足りません。
渡辺竜王は冷静でした。
反撃に転じると、薄い丸山玉はひとたまりもなく、粘る余地を与えずに寄せきりました。
これで渡辺竜王はフルセットの激闘のすえ、竜王位を防衛し、通算11期目の獲得となりました。
渡辺明には竜王が似合います。
渡辺竜王おめでとうございます!

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