【書評】城山三郎『忘れ得ぬ翼』 [書評]
城山三郎の戦争文学短編集です。
収録されているのは8編です。
それぞれ別の飛行機が登場し、その飛行機の特徴にそったストーリーが展開していきます。
時期としてはいずれも戦争末期で、生と死の狭間をさまよいながら主人公は偶然にも助かり、戦争を引きずりながらもそれぞれの戦後を生きていきます。
全編に共通しているのが、戦死者への哀悼です。
短編がかかれた昭和44年という時期もあったのかもしれません。終戦時二十代半ばだった青年が、五十前後の分別盛りになっている頃です。
いわば、戦争体験を青春の一こまとして振り返る。そのような空気を感じました。
城山三郎というと長編のイメージが強いですが、短編の冴えを堪能できる一冊だと思います。
収録されているのは8編です。
それぞれ別の飛行機が登場し、その飛行機の特徴にそったストーリーが展開していきます。
時期としてはいずれも戦争末期で、生と死の狭間をさまよいながら主人公は偶然にも助かり、戦争を引きずりながらもそれぞれの戦後を生きていきます。
全編に共通しているのが、戦死者への哀悼です。
短編がかかれた昭和44年という時期もあったのかもしれません。終戦時二十代半ばだった青年が、五十前後の分別盛りになっている頃です。
いわば、戦争体験を青春の一こまとして振り返る。そのような空気を感じました。
城山三郎というと長編のイメージが強いですが、短編の冴えを堪能できる一冊だと思います。
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