SSブログ

第56期王位戦第2局(羽生善治王位VS広瀬章人八段) [将棋]

羽生王位の先勝で迎えた第2局です。

【王位戦中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/oui/

広瀬八段は奨励会時代から終盤力に定評があり、プロ入りは間違いないと目されていました。
広瀬八段は第36回三段リーグでトップの成績を収め、弱冠17歳でプロ入りを決めましたが、そのときの対戦相手はプロ入りした棋士だけを並べても○戸部誠、○高崎一生、○田中悠一、×及川拓馬、○佐藤慎一、○中村太地と、6人と対戦し、うち5人から勝利を挙げています。
ちなみにアマチュアで活躍中の天野貴元にも勝利しています。奨励会時代から、将来のタイトル候補としてふさわしい成績を収めていると思います。
羽生王位がプロ入りしたときは三段リーグ制度ではなく、二段以下と同じように規定の成績を収めれば昇段し、四段になれました。
さらに古い時代になると、奨励会予備クラスという制度があり、奨励会員と順位戦から落ちてきた棋士が同じ土俵で戦う時代もありました。
制度は時代とともに移り変わりますが、プロ入りまでの厳しさは今も昔もかわりません。
タイトル戦は厳しい戦いを勝ち抜いてきた棋士たちの頂点を決める勝負です。
厳しい選抜を潜り抜けてきたこそ、価値があるのかもしれません。

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/56/oui201507210101.html

ということで、将棋です。
先手羽生王位の選択は、角換わりでした。角換わりは激しく、難しいのですが、先手の利を活かしやすい戦形だと思います。
後手番広瀬八段の対策に注目されましたが、珍しい6五歩型に進みます。
これは専守防衛型で、好位に角を据えて先手の攻めをけん制します。
が、広瀬八段は角打ちを保留して、穴熊にもぐります。この瞬間、羽生王位が攻めかかりました。
広瀬八段は桂跳ねに対して銀で穴熊のハッチを締めて守りますが、この手が成立していませんでした。
4四歩の叩きから6四角と強攻されると、1日目終了の時点でいきなり不利な局面に陥ってしまいます。
そこからの粘りは、さすがは終盤力に定評のある広瀬八段と思わせるもので、決め手を与えずに、なんとか先手玉に迫ります。
一時期は怪しくなったと思われましたが、最終盤の4四歩~4三歩成りが決め手。一見すると悠長で危なく見えますが、後手が先手玉を捕まえようと駒を渡した瞬間に詰ませてしまう手です。
ゆっくりと見えながら、後手の攻めに制約を与える。深く広く読まなければ指せない手です。

これで羽生王位は開幕連勝となりました。
第3局は8月5・6日(水・木)、北海道釧路市「六園荘」にて行われます!
nice!(2)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 2

コメント 1

FranPutty

Viagra Pр с–рўвђ˜ Nett I Sverige <a href=http://mdsmeds.com>generic cialis</a> Je Prends Amoxil Amoxicillin With Potassium Clavulanate Cialis 20 Prezzo
by FranPutty (2019-06-26 13:37) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0