第３回電王戦第１局（菅井竜也五段ＶＳ習甦）

【電王戦ＨＰ】
http://ex.nicovideo.jp/denou/

第１局は振り飛車宣言をしている菅井竜也五段の登場です。ＰＶで習甦と練習将棋を指していましたが、そのときも振り飛車でした。
ＰＶの様子を見ていると、序盤は優勢で、読み筋のない手を指されて、終わってみれば一方的にやられていたという流れのようです。
雑誌によると、事前練習では勝率５割ぐらいのようです。
菅井五段は将棋クラブ２４で腕を磨いたことで有名ですが、対戦場所が将棋道場からネットになっただけで、対人という意味では同じです。
ＰＶでは電脳棋士といった紹介をされていましたが、１万局を超えるという実戦につぐ実戦で力をつけてきた棋士なので、ある意味では究極の実戦派だと思います。
これから対コンピューターで強くなった世代が登場してくると、もしかすると菅井五段が最後の旧世代という扱いになるかもしれません。
コンピューター将棋の考え方を取り入れた新しい棋士が登場する時代がくるかもしれません。

ということで将棋です。
棋譜はこちらのサイトが参考になります。
http://hantosidegodan.seesaa.net/article/391558072.html

菅井五段は宣言通りの振り飛車です。
戦いは３６手目に後手習甦のしかけから始まりました。銀交換して、先手飛車を押さえ込んでからは居飛車側が良かったと思います。
ではその前のどこかに問題があったのだと思いますが、解説をきくとその直前の６八角が悪手で、そこを習甦が的確に突いたということだと思います。
中盤の折衝でも習甦が徐々に得を詰みかねて、終盤は大差になりました。一手違いにもなりません。プロ棋士による解説を聞いていても、習甦にミスらしいミスはないようです。
最後は龍を切って、習甦が綺麗に先手玉を寄せました。
習甦強いです。菅井五段相手に、人間側のいいところをまったく出させませんでした。
これは真剣に人間側全敗もあるかもしれません。

第２局は佐藤紳哉六段と、やねうら王の対戦です！