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第63期王将戦第6局(渡辺明王将VS羽生善治三冠) [将棋]


【王将戦中継サイト】
http://mainichi.jp/feature/shougi/ohsho/

いま、タイトルを持ち合っているのは三人(森内竜王・名人、羽生三冠、渡辺王将)ですが、その三名の間で急戦矢倉が焦眉のテーマになっているように感じます。
竜王戦でも急戦矢倉が複数回採用され、そして王将戦でもこれで2回目です。
将棋は先手有利が定説です。1手の利を活かして、多くの作戦では先手が先行し、後手が受けるという流れになります。
特に矢倉戦と角換わり腰掛け銀は先手の攻勢がはっきりします。
そのなかで、数少ない例外が急戦矢倉です。
矢倉は組み上がるのに手数がかかるため、囲いを省略すれば後手から先行することが可能です。
後手番でも自ら局面を打開できる。そこに魅力を感じているのかもしれません。

【棋譜】
http://mainichi.jp/feature/shougi/ohsho/etc/63/140312.html

ということで将棋です。
戦形は前振りをしたように急戦矢倉です。
竜王戦第3局で後手番渡辺竜王(当時)は暖めてきたという新手を披露し、森内名人を破っています。
王将戦第3局では先手番で急戦矢倉をしかけられ、後手羽生三冠に敗れています。
後手番からみて工夫のしがいのある戦いですが、陣形が飽和点になる直前で、まるで角換わりのように間合いを計る駆け引きが数手続きます。
そして、意を決して、しかけたのは先手の羽生三冠でした。
渡辺王将も反撃含みの手で応戦しますが、仕掛けの時点で先手がやや指しやすかったようです。
そこから駒得を拡大させ、後手の攻めをひきつけながら、最後は一気に渡辺玉を詰ませました。
お互いに持ち時間を1時間以上残しているところに、形勢が現れているようです。
羽生三冠との王将戦では互角の戦いを繰り広げていますが、全体的に見て渡辺王将の調子が上がらないのが心配です。

これで3勝3敗のタイとなりました。
最終第7局は、月26・27日(水・木)に静岡県賀茂郡「今井荘」で行われます!
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