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第1回日本ストーリーデザイン大賞 授賞式 その1 [話のタネ]

熱海にいくのは2回目だ。
とはいっても1回目は学生時代で、海と民宿を往復しただけで観光的なことは何もしていない。
授賞式に参加するのに熱海のことを知らないのは失礼すぎるだろうと思い、朝早く自宅を出発して半日かけて観光をする。
ぼくの観光スタイルは、ひたすら歩くこと。
家族連れだとこうはいかないけど、一人のときはひたすら歩く。
すると、観光ガイドには掲載されていない小さなスポットや、意外な小道を発見できたりして、それが現地の空気を吸ったような気分になりとても嬉しくなるのだ。
タクシーやバスもほとんど使わない。

そうして熱海を歩いた印象は、「坂が多い」です。
もしぼくが現地取材をした上で日本ストーリーデザイン大賞用の作品を書いたとしたら、きっと坂をテーマにしたと思います。
例えば……

昭和初期に熱海市で密かに市民マラソン大会が開催されていたのを君はご存知だろうか。
そんな大会に、現代の熱海市在住で、干物製造を営んでいる貫一と彼女の宮子がタイムスリップして紛れ込んでしまった。
元の時代に返るには、マラソン大会で優勝するしかない。
網吉は強敵ぞろいの大会に勝利して、現代に戻ってこれるのか!

とまあ、これがベース。
ここからの味付けとして、時空間が捻じ曲がって、過去がおかしくなっているとします。

さまざまな時代が混じっているため、尾崎紅葉、中山晋平、澤田政廣といった熱海の偉人が軒並み登場し、しかもマラソンが変なふうに日本に伝わってきたため、それぞれの偉人がチェックポイントに仁王立ちして、ランナーに無茶な注文を出してくる。
中山晋平からは「デビュー作である”カチューシャのうた”を歌え!」と命じられて、思わず主人公はAKBを口ずさんでしまう。澤田政廣からは木彫「人魚」のポーズを取れという注文が飛び出して、主人公は必死に背をそらせて叫ぶ。
「イナバウワー!」
さらに尾崎紅葉からはこの場で彼女を足蹴にして別れろと無茶振りされる。
しかし、ここで足蹴にしないと元に時代に戻れない。ここまで一緒に苦労してきた彼女を袖にできるわけがない。苦悩する貫一。そして出した結論は! 二人は元の世界に帰れるのか!

などなど。
しかしまあ、この調子でバカ話を書いていたら、いつまでたっても先に進まないので、そろそろ本題に戻ります。
熱海でなにかお声がかかることを期待して、そのうち書いてみます。
お声がかからなかったら、夏コミ用ということで(笑)

そんなこんなで授賞式。
会場につくと、なんと大勢のひとが集まっています。
授賞式は3回目ですが、こんなに人数の多いのは初めてです。
胸に大きな造花を付けていただく。この時点で、緊張して指先をにぎにぎしてしまいました。

授賞式はものすごい華やかで、表彰状授与が終わると、熱海にゆかりのあるミュージシャンが演奏してくれたり、パフォーマンスを披露してくれたりと、なかなか楽しかったです。
記念に辻真先先生や、柏原先生と写真を撮らせていただきました。
ありがとうございます。
たくさんのゲスト出演がありました。
細かく書くときりがないので、ここから先はまた明日。

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