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東日本大震災から1年 [話のタネ]

千年に一度といわれる大地震から、早いもので、もう1年が経過しました。
犠牲者の皆様には、改めてご冥福をお祈りいたします。

最近の報道等で心を痛めているのは、震災瓦礫の受け入れが、まったくもって進んでいないことです。
テレビ局では「反対派の住民が……」とよく映像に流れますが、各種報道機関による世論調査を読むと、85%の人が震災瓦礫の受け入れに賛成しており、反対は15%にすぎません。
震災瓦礫の放射能検査の結果、その地区における一般廃棄物の放射能レベルより低くても、反対派が市役所を囲むなどの騒ぎになります。
もちろん、彼ら”市民”については、テレビ局も知っているはずです。
その辺りはスルーして、一生懸命に3.11の追悼番組をしているのを見ると、なんだかなあという気持になってきます。
復興のために必要な報道とはなんだろうか、テレビの使命とはなんだろうかと、考え込んでしまいます。
 
 
ぼくの低レベル放射能に対するスタンスですが、まったく気にしていません。
福島県産だろうがなんだろうか、安くて質がよければ普通に買います。
ちなみに中国産騒動が起こったときも、信頼できる輸入元・メーカーなら普通に購入してきました。
そもそも低レベル放射能に対する影響は科学的に未解明で、影響が有るともないとも断定できません。逆に低レベル放射能を浴びると健康にいいという説もあるぐらいです。
ラドン温泉など放射能を浴びに行くようなものです。また、不幸にも原爆を落とされた広島や長崎で、戦後に住んだ人たちが残留放射能で健康被害を起こした話も聞いたことがありません。少なくとも、大きな問題にはなっていません。
レントゲンは、いま問題になっている低レベル放射能と比較して桁違いに強力な放射能です。
それでも、みんな健康のために放射能を浴びます。

賢く怖がるためには、正しい知識が絶対に必要だと思います。
政府規制値についても、ただ厳しくすればいいという問題ではなく、科学的根拠に基づいて決定すべきだと思います。
科学的未解明だけど、予防的見地から規制値を決めるのであれば、予防的規制値に過ぎない旨を法律に明記して何年ごとに見直すようにすべきだと個人的には思っています。
そうしないと、ダイオキシン規制のように、わけわからない規制値だけが一人歩きしていきます。
そして、不必要に厳しい規制値は、企業や個人の負担を増し、国民全体の利益を損なってしまいます。
話のついでに書くと、原子炉発電所は原則40年で廃炉することになるそうです。1回だけ延伸可能で、その場合でも通算60年だそうです。
この40年、60年で区切る意味がよく分かりません。
原則40年と決まっているのなら、その期間だけ持てばいいという発想で原子炉を作ることになると思います。どんなに大事に使っても強制的に放棄させられるなら、メンテナンスも経済的に見合うレベルになる恐れがあります。
当たり前のことですが、築年数で安全性は担保されません。
定期的に部品を交換したり、絶えず点検をしたり、小さな異常をだれもが見逃さないという心構えを持ったりすることで、安全性が保たれていきます。
それを単純に年数で切るという荒っぽい話が先行するようでは、原子力行政が迷走しているような気がしてなりません。
元工場勤務の経験から言えば、あと○年で廃棄と決まっている機械と、まだまだ使う機械とでは、気持の入り方がまったく違います。
正直に言って、とても不安です。

だんだんと話がずれてしまいました。
ぼくのスタンスは、繰り返しますが、低レベル放射能は気にしません。
復興支援とかたいそれたことを書くことはできませんが、少なくとも福島県産だからといって避けることはありません。
ぼくがここでいろいろ書いたとしても、多くのひとの意見を帰ることはできません。けど、ひとりでもふたりでも、福島県産だけでなく東北地方に対する偏見をなくしていただければ、復興に少しでも近づくのかなと思っています。

ほんとうに微力ですが、被災地の一日でも早い復興を願っています。

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パタンカ

こんにちは。英さんのブログからきました。
手厳しい内容になることをお断りしておきます。

>そもそも低レベル放射能に対する影響は科学的に未解明で、影響が有るともないとも断定できません。

私も普段は大雑把な言葉の使い方をするのですが、ちょっとこまかなことを。
「科学的に解明されていても、科学的には、日常意味する断定はできません。科学的に断定できるのは、現段階の科学的知見から断定であり、科学的には未来は何も保証しません。改善の可能性を開いています」
なので、現実社会での結果責任や保証ということになると、「科学的な知識」だけではどうにもならず、そこに個々人の価値観や、論理ではなく結果に対する責任が追加されて、一つの意見になっていきます。

科学的には「安全だ」とも「危険だ」とも言えないのですが、科学的に安全だとする意見や危険だとする意見は色々ある訳です。

>ぼくのスタンスは、繰り返しますが、低レベル放射能は気にしません。
復興支援とかたいそれたことを書くことはできませんが、少なくとも福島県産だからといって避けることはありません。
ぼくがここでいろいろ書いたとしても、多くのひとの意見を帰ることはできません。けど、ひとりでもふたりでも、福島県産だけでなく東北地方に対する偏見をなくしていただければ、復興に少しでも近づくのかなと思っています。

そしてこの文ですが、低レベル放射能を気にしたり、福島県産を避けることを偏見としているように読めます。文章全体の趣旨からしてもそれで間違いないと判断して以下の話を進めますが、違っていたら指摘ください。
それをふまえてこの記事を要約すると

低線量被曝に対して科学的な定見は未だないが、安全だという意見もある。自分も安全だと思うので、危ないとか気にするとかいうのは偏見だ。偏見がなくなればいい。

となっていませんか?

此処の知識についてですが、正しい知識が必要、と思うならもう少し詳しく調べた方がいいと思います。

ホルミシス効果が本当かどうかは不明ですが、仮に間違いで低線量被曝自体は有害であっても、温泉でゆっくりするとかリフレッシュすることがトータルで健康に良いというのはあり得ますし、実際もそうでしょう。ラドンは有害だが他の温泉成分には薬効があることも当然あり得ます。

広島長崎に関しては、大きな問題になっていない、というのはちょっと言い方が拙いと思いますよ。残留放射能で大したことはなかった、と思うなら本当に、自分で調べてみて下さい。

レントゲンと低線量被曝を比較するのは殆ど意味がありません。
レントゲン撮影は透過力が強いエックス線を用います。低線量被曝で大きく影響するのは透過力が低いアルファ、ベータ線による内部被曝で、透過力とエネルギー(人体に与える影響)は別です。
突き抜けていくガンマ線とエックス線は、通過中に影響を与えるだけですが、突き抜けないアルファ線とベータ線は体内に取り込まれると、排出されない限り外に出ません。内部にとどまる間と、光乃至それに近い速度で通過する間、では全く話が変わってきます。
そして、レントゲン撮影ではメリットとデメリットを比較して、病気の発見によるメリットが上回るだろう範囲で規制しているのです。
by パタンカ (2012-03-19 04:50) 

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