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名人戦第3局 [将棋]

羽生名人と森内九段との対戦は一流棋士同士でもあるので、100局以上もある。
大雑把に書くと、羽生名人の勝率55%、森内九段の勝率45%。
なので、第3局まで全て森内九段が勝つとは思いもよらなかった。

将棋の内容はといえば、後手番の羽生名人が久保二冠愛用のゴキゲン中飛車を採用する。
ゴキゲン中飛車=久保二冠のイメージが固定されつつあるので、羽生名人が採用すると違和感がある。
羽生名人はあらゆる作戦をこなすオールラウンダーとはいえ、基本は居飛車党で、横歩取りのような作戦を得意としている。
ここで振り飛車、しかもゴキゲン中飛車とは予想したひとは少なかったと思う。

案の定、というほどでもないが、封じ手を開封した時点で、すでに挑戦者やや有利な展開。
久保二冠ならふわっとした捌きを求めるところだと思うのだが、羽生名人は不利だと分かっていながら飛車交換に出て、紛れを狙う。
そこから5二歩や6一桂などで粘りを見せますが、玉が狭く守るスペースもなければ、逃げるルートもない。
途中、いかにも羽生マジックという感じの金のただ捨ての奇手で森内九段の玉に迫り、森内九段にとっても怖い局面に持ち込みますが、最後まできっちりと読みきられて、91手て投了もやむなしとなりました。
森内名人の充実振りが光る一局でした。

このまま森内九段が4連勝してしまいそうな展開ですが、羽生名人からすれば棋聖戦も6月に始まるので弾みをつける意味でも、ぜひとも1勝を返して欲しいところです。
第4局は、5月17日、18日に青森県の弘前市で行われます。

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